折れたボルトを抜く作業
2017.11.30 Thu. 21:15 -edit-

L型エンジンのヘッドボルトが折れこんでしまったのを直す作業。まアこの辺の古いエンジンには有りがちな事です。

そもそも、錆びついて、折れこんだボルトなので、そう簡単には出て来てくれません。おまけにこのボルトは焼の入った硬質のボルトなので、通常のドリルの刃は立ってくれません。バーナーで焼いて、たがねで叩いてみましたが、びくともしません。困りましたねー...

いろいろ試してみましたが、今回のボルトはなかなか言う事を聞いてくれません。 で、こんな事を...
いらないヘッドボルトを切って、加工したのち、折れこんだボルトに溶接します。これは折れたボルトが1.5mm程外に出ていたので、出来る業です。ヘッド面より下でおれていると、この技は使えません。

この時の注意点はアルゴン溶接をする事です。ガス溶接や、ミグ溶接では強度を保てない上に熱のかかりが悪いので、うまくいかない事が多いです。
しっかり溶接したら、少しずつ力を加えて、無理のないように緩める、占めるを繰り返します。うまく動き出したら、しめたものです。

悪戦苦闘の末、何とか出て来ましたよ---

達成感が半端ないですww

最後にタップを当てて、ねじ山を清めたら完成です。
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TE27 リヤフェンダー板金
2017.11.15 Wed. 19:51 -edit-

リヤフェンダー周りにもピンホールの様な塗装浮きがあったので、念のため塗装をめくってみると、案の定下から腐りが出て来ました。この感じだとドアやリヤパネルもおんなじようになっているような気がします。がっかりですが、見逃がすわけにはいかないので、しぶしぶ剥離します。まア大体こんなもんです...
まだまだ続く、ボールジョイントの修理。
2017.11.09 Thu. 17:15 -edit-

古いトヨタのバンのパーツです。このころのトヨタの純正ボールジョイントは大体同じ構造ですが、擦り切れて摩耗する経過も同じです。
今回はピットマンアーム、リレーロッド、ドラッグリンクの修理です。

この、ドラッグリンクやリレーロッドは分解するのがとても面倒です。

最終工程が終わった所。クリアランスを機械加工で決められないので、いまだに一回で終わった試しが有りません。

これでまた向こう何年かは使ってもらえるはずです。外からのメンテナンスはほとんど出来ないので、永久に使えるパーツでは有りませんが、ブーツの破れなどで寿命が短くなりますので、時々は点検するのがいいでしょうね。
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